木曜日, 3 of 12月 of 2020

ワクチンは本当に効くのか?

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 ワクチンの開発と供給には

  兆円単位のカネが動きますから

 カネに目がくらんで 偽データを出す人間も

  いるかも~ と思った方がいいです

 ファイザーのCEOは 自社株価が急騰した日

  持ち株を売り抜けたそうです  ((((;゚д゚))))

 

国内では新型コロナウイルス第3波が広がっている。

欧米でもケタ違いの感染者や死者が出るなか、待望のワクチン開発が大きく前進したというニュースが相次いだ。

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独ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員で医師の村中璃子氏(→)は緊急寄稿で、ワクチンの効果については未知数の部分も多いと指摘、世界的な開発競争の虚実についてリポートした。

 

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新型コロナワクチン、90%の予防効果-。

先週月曜、世界中のメディアはこんな見出しで埋め尽くされた。

独バイオベンチャー「ビオンテック」と米製薬大手「ファイザー」が開発中の新型コロナワクチンの中間解析が発表されたためだ。

パンデミック(世界的大流行)もついに終息の糸口をつかんだかと世界は胸をなで下ろし、株式市場はにわかに活気づいた。

予防効果90%超」と聞けば、接種すれば90%以上の確率で新型コロナの感染から守ってくれるワクチンであるかのように思う人もいるかもしれないが、そうではない

ファイザーによれば、ワクチンとプラセボ(偽薬)を、新型コロナに感染したことのない16歳から85歳の4万3538人に最低1回を接種したところ(初回接種から3週間空けて2回接種した人は3万8955人)、2回目の接種から7日目、すなわち初回接種から4週間たった時点で94人が新型コロナ陽性となった。

この94人について解析したところ、9割超がプラセボを接種した人で、残り1割弱はワクチンを接種した人だった。

ざっと計算すれば94人の感染者のうち、ワクチンを打っていた人は10人程度。

残りはワクチンではなくプラセボを接種された人たちであったことになる。

確かに、驚くほど良いデータだ。

新型コロナは、子どもや若い人の感染者の大半が無症状や「ただの風邪」で終わる病気だ。

ただし、高齢者の重症化率・死亡率はインフルエンザの比ではなく高い。

いま求められているのは、免疫応答の弱い高齢者などにも免疫を与え、重症化を防ぎ、死亡率を下げるワクチンである。

今回の解析で明らかになったのは、このワクチンを接種すれば、初回接種から4週間たった時点で「症状が出にくい」ということだけだ。

重症化や死亡を防ぐのかは明らかではない。

接種から4週間後には効果があったが、3カ月後、半年後に同じ効果が見られる保証もない。

一番の問題は、このワクチンが無症状の感染を防ぐかどうかが不明であることだ。

ファイザーの発表を受け、各国の新型コロナワクチン開発グループは競うようにリリースを出した。

ロシアのプーチン大統領が娘にも接種したと発表し、ロシアだけで緊急承認されているワクチン「スプートニクV」は、「92%の予防効果」と発表された。

解析の対象となった感染者はたった20人。

ワクチン接種群とプラセボ群が1人と19人であればワクチンの有効性は95%であるし、2人と18人であれば89%であることから、ネット上では「92%」の信憑(しんぴょう)性が話題となった。

ビオンテックと同じ独バイオベンチャーの「キュアバック」もリリースを発表。

同社が手がけるのもビオンテックと同じmRNAワクチンだが、ビ社らが開発中のワクチンはマイナス70度という超低温管理が必要なのに対し、キュ社のワクチンは5度。

一般家庭にある冷蔵庫で3カ月は安定した状態を保つという。

そして、米保健省と開発を進める米モデルナは16日、「今月中にも出す」と言っていた中間解析を早くも発表。

ファイザーの94人よりも1人分だけ多い95人の感染者のうちプラセボ接種者は90人で、ワクチン接種者は5人。

「有効性は94・5%」とファイザーとは異なり、人数の内訳を示したうえで、2回目接種から14日目(初回接種から4週間)の評価で、ファイザーを上回る有効性をはじき出した。

また、重症例は11人で、全員がプラセボ接種者だったと強調。

同社のワクチンには重症化を防ぐ可能性も示唆した。

ちなみに同ワクチンの管理温度はマイナス4度だ。家庭用の冷凍庫で管理できる温度である。

18日、ファイザーは「有効性95%」「高齢者にも94%」と具体的な数値を明らかにし、モデルナのワクチンと同等の有効性があることを強調した。

世界がしのぎを削るなか、ワクチン開発への期待は高まるばかりだ。

しかしだからこそ、ワクチンの実力はデータがすべて出そろうまでは何とも言えないことを念頭に、ワクチン以外の方法で流行を食い止める努力を続けることが肝要である。

 

村中璃子(むらなか・りこ)

医師、ジャーナリスト。現在、京都大学医学研究科非常勤講師、ベルンハルト・ノホト熱帯医学研究所研究員。世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局で、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ対策に携わった経験を持つ。科学誌『ネイチャー』ほか主催のジョン・マドックス賞受賞。近著に『新型コロナから見えた日本の弱点 国防としての感染症』(光文社新書)。