隠れキリシタン→枢機卿
隠れキリシタンへの弾圧は、明治になっても続いていました
当時のアジアは、ほとんど植民地になっていたので
明治政府がキリスト教を警戒したのは当然かもしれません
(^_^;)
前田万葉(まえだ・まんよう)
昭和24年3月、71歳。
長崎県新上五島町仲知生まれ。
先祖は隠れキリシタン。
広島教区司教などを経て、平成26年から大阪大司教区大司教。
2018年6月、ローマ・カトリック教会で法王に次ぐ高位の聖職者である枢機卿に任命される。
法王の最高顧問である枢機卿に任期はない。世界に約200人。
80歳未満の枢機卿は法王選挙(コンクラーベ)の投票権がある。
日本人の枢機卿としては6人目となり、平成19(2007)年以来の不在が終わる。
2018年5月に法王フランシスコが、新任の枢機卿14人のひとりとして発表したことは、知人からの電話で知った。
「青天の霹靂(へきれき)とはこのことかと思いました」
「日本で枢機卿(すうききょう)不在がこれ以上続くのは良くない
と思われたのかもしれませんが、それにしても私とは」
長崎県・五島列島で生まれた。
隣近所すべてがカトリック信者という土地で、毎朝のミサに出てから登校し、日曜には家族全員で教会に行くという環境で育った。
小学校を出ると神学校に進んだ。
「神父になりたかった教師の父が、息子に願いを託したのです」
祖先は潜伏キリシタン。
明治時代はじめの大弾圧で、捕らわれた家族9人のう3人が亡くなった。
曽祖父が生き延び、自分がいる。
▲カトリック仲知教会