土曜日, 26 of 9月 of 2020

読書 世界悪女物語

512JKDMNMCL

『検非違使』で、学者の書いた読みにくい文章にウンザリしたので、口直しに作家の書いた歴史の本を読んでみた

著者は、フランス文学の専門家でもあり、マルキ・ド・サドの翻訳出版、いわゆるサド裁判の被告になった

三島由紀夫とは長く深い親交があった

三島由紀夫からは「今度の裁判の結果、もし貴下が前科者におなりになれば、小生は前科者の友人を持つわけで、これ以上の光栄はありません」と激励された

本書には12人の「悪女」が登場するが、本書を読む限り、圧倒的な悪女と言えば、則天武后と思われる

自らの権力の奪取と維持のために、ライバルの宮女たち、唐王朝の王族や高官、合計100人以上を次々に毒殺や処刑で消し去った

そして女帝の常として、一人の男に入れ揚げる

則天武后の残忍さには、彼女一人の個性と言うよりも、中華民族の血に脈々と流れる、底知れぬ残虐なDNAのようなものが感じられる

日本からも一人くらい選びたかったが、日本の悪女はみんな小粒で、諸外国の大物悪女とは到底比べ物にならないそうだ

私の好きな漫画家・諸星大二郎が、その作品「夢見る機械」の中で、著者をモデルにした貧乏哲学者・渋川立彦を登場させている

(^_^;)

▼中国ドラマ「則天武后」 范冰冰(ファン・ビンビン)

b5ee2f9494c761ef9a7ce51cc88b3d9c