日曜日, 29 of 11月 of 2020

読書 世界の未来

トッド他 世界の未来 _01

テーマは、グローバル化による民主主義の危機

3年前の本なので、中国コロナへの言及なし

これまで何冊か読んできたエマニュエル・トッドと、他3人の抱き合わせ編集

トッドの論旨が明快なのに対して、他3人は不明瞭で読みにくい

トッドはEUに絶望し、特に自国フランスに絶望し、マクロンは馬鹿だと言っている

多くの先進国が高齢化している今、経済成長には移民の受け入れが不可欠だが、移民政策を上手にやらないと、国民の拒絶反応に火がついて、社会が大混乱になる

すでにEUは移民で大混乱になっていて、さらに中国コロナで混迷を極めている

それを見てEUを離脱した英国は、苦しみを伴うだろうが、賢明であるとしている

日本については、移民を受け入れず、経済成長をあきらめる替わりに、固有の文化や社会の安定性を保とうとしている国として、この本の著者たちからは見られているようだ

日本はすでに世界でも有数の「天国のように暮らしやすい国」なのだから、それも一つの判断だと思う

もちろん、ずっと天国で暮らしていれば、ここが天国と考えない人もいるのは仕方がない

天国とは、退屈で詰まらない場所なのかもしれない

いずれにしても低い経済成長が続けば、少しずつ暮らしにくくなっていくのは間違いなく、そのことを国民に納得させるのが難しい

実現不可能な未来像を掲げて政権奪取し、ハーメルンの笛吹き男のように、日本人を地獄へ連れてゆく政治家が登場すれば、それこそ民主主義の危機になる

(^_^;)