月曜日, 23 of 11月 of 2020

読書 グローバリズムが世界を滅ぼす

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1913年12月に京都で開かれた国際シンポジウムの講演や討論を元にまとめられた本

『ドイツ帝国が世界を破滅させる』のエマニュエル・トッドも参加している

世界に広がるグローバリズムが、格差拡大を招き、経済成長を阻んでいると主張

当時はまだトランプも登場せず、もちろん中国コロナも無い

特にヨーロッパの惨状がひどく、ユーロ統合でドイツだけが一人勝ちして、南欧や東欧はドイツの経済植民地となって社会は荒廃している

グローバリズムは世界経済の強者に有利なので、弱小国には不利で、韓国社会の荒廃(高い自殺率、低い出生率)も指摘

日本はすでに経済強国なので、相対的に被害は少なく、アベノミクス(円安誘導など)は適切な経済政策であると評価している

グローバリズムとナショナリズムは、振り子のように交代しており、前回は1870~1914年で、その失敗が第一次大戦、世界大恐慌、第二次大戦につながったという

つい最近まで、「保護主義は悪」という価値観が世界経済を支配していたので、今でもグローバリズム(新自由主義経済、ネオリベラリズム)の支配力は衰えていないと主張する

グローバリズムが諸悪の根源のような主張には、やや違和感を覚える

その後、トランプが登場してアメリカのナショナリズムを推進し、中国の膨張主義が行くところまで行き、いま中国コロナで世界が大混乱しているが、グローバリズムの現状にまだ大きな変化は起きていないように見える

中国が世界経済の混乱要因という指摘は本書の中にもあり、GDPを押し上げるための無茶な公共投資は、いずれ破綻するのではないかと危惧している

(^_^;)