木曜日, 24 of 9月 of 2020

追い詰められた北朝鮮

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▲北朝鮮のミサイル

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もともと国連経済制裁で、トコトン追い詰められていた北朝鮮

中国からの制裁破りの密輸ルートが、北朝鮮の生命線だったのですが、中国コロナの感染を恐れて、その生命線も完全に遮断状態です

北朝鮮に絶対必要な食糧などの生活必需物資が、まったく入って来ない状態が、すでに半年近くも続いています

食糧が優先配給されてきた首都平壌でも食糧危機ということは、それ以外の地方では、餓死者が大量発生している可能性があります

独裁者が追い詰められて政権が危機的状況に陥ると、求心力を高めるために周辺国に軍事進攻するというのが、世界史の通例です

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北朝鮮は、これまで韓国を軍事脅迫してきたが突然の中止となった。

米海軍が、3隻の空母を太平洋へ終結させたことに驚いた結果であろう。

米空母の朝鮮半島接近は、北朝鮮にとって最大の軍事リスクに転化するからだ。

北朝鮮が韓国へ軍事挑発すれば、取り返しのつかない事態を迎える。

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金正恩も、実妹・金与正(→)の跳ね返り行動を抑えざるを得なかったのであろう。

改めて、「力には力を」という政策の必要性を示したと言える。

相手の脅迫には、時に軍事力で対抗することも必要なのだ。

米インド太平洋司令部によると、「セオドア・ルーズベルト」と「ニミッツ」が6/21、フィリピン海で作戦活動に入った。

米海軍は、これら空母が第7艦隊に配備されると説明した。

第7艦隊は、朝鮮半島を含む太平洋西側を作戦区域としている。

第7艦隊はすでに横須賀を母港とする「ロナルド・レーガン」を保有している。

その「レーガン」は、太平洋で訓練中だ。

これに、「ルーズベルト」と「ニミッツ」が加われば、計3隻が朝鮮半島へ移動できる態勢だ。

北朝鮮は、米海軍の空母三隻の出撃態勢で、韓国への脅迫にブレーキを踏まざるを得なかった。

軍事的暴走を仕掛けさせた主因の、深刻な経済危機は未解決のままだ。

韓国の新聞『朝鮮日報』(6月25日付)は、

「北朝鮮で内部引き締めショー、平壌まで3カ月間

 食糧供給が途切れ、市民の怒り爆発直前」

と題する記事を掲載した。

北朝鮮が対北朝鮮制裁と新型コロナウイルスの長期化による影響で、平壌市民に3ヵ月以上にもわたり食糧配給を行えず、一部大都市で餓死者が出るなど最悪の経済難に直面していることが24日までに分かった。

平壌のエリート市民すら、4月から食糧配給がゼロである。

経済制裁とコロナ禍がダブルパンチとなった。

この危機感の原因は、韓国の「裏切り」にあるというこじつけであろう。

北朝鮮のエリートは、「金ファミリー」の近衛兵のような役割を果たしている。

この親衛隊が、不満を漏らす事態になって慌て出したのであろう。

底の浅い北朝鮮経済である。

順川リン肥料工場も、現在は稼働をストップし、労働者の給料も払えない状況だという。

現在は、田植えの時期であろう。肥料は必要不可欠。それにも関わらず稼働ストップである。

農作物の収穫に大きな影響が出て当然だ。

経済は、ますます逼迫化してゆく。

餓死者が出始めているのだ。

現在の経済状況(コロナ禍による貿易激減)が続けば、年内で外貨準備は底を突く見込みという。

ここまで追い込まれても、なお、核開発を続ける北朝鮮とは何か。

単純に、食糧贈与すれば済む問題でないのだ。

勝又壽良の経済時評より