木曜日, 22 of 10月 of 2020

パスタを折る

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両手でスパゲッティを持って2つに折ろうとすると、どうしても3つ以上の破片になってしまう--。
科学者たちにとって長年の難問を、名門マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生たちが解決した。
ちょっとした“ひねり”を加えるだけで、スパゲッティはきれいに2つに折れるというのだ。
真っ二つにしたいかどうかは別問題だが、まずはその秘密を明らかにしていこう。
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 2つに折った方が ソースが飛び散らなくて
  服が汚れにくいですもんね  (^_^;)
 

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パスタ至上主義者たちは、スパゲティをゆでるときに半分に折るなど言語道断だと主張する。
そして、昔からのやり方に逆らって半分にしようとすると、たいていはうまくいかずに細かく砕けてしまう。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームがこの悩ましい問題に取り組み、スパゲティをきれいに2つに折る方法を編み出した。
折るときに少しねじりを加えるとうまくいくそうだ。『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に発表された論文に詳細が載っている。
科学者たちにとって長年の“懸案”
richard-feynman科学者たちが、いわゆる「スパゲティ問題」を論じるのは、これが初めてではない。
1965年にノーベル物理学賞を受賞したリチャード・P・ファインマンもこの謎には悩まされていたようで、台所で一晩かけてスパゲティを折り続けたことがあるという。
ファインマンは、おかしなところは理論的には何もないはずだと考えた。
スパゲティの束に力を加えると、それぞれの麺が大きく湾曲して、限界に達したときに2つに折れる。
外部からの力学的エネルギーが放出されて湾曲が元に戻れば、麺が3つ以上に割れる理由は見つからない。
しかし現実には、何回やっても3つかそれ以上の破片ができてしまう。
スパゲティ問題に理論的な説明を与えたのは、2006年に発表されたフランスの物理学者2人による論文だった。
バジル・オードリーとセバスチャン・ノイキルヒは、麺が2つに割れたあとにたわみが戻って真っすぐになる過程で、波のような動きが起こることを発見した。
この波が反響して大きくなり、最終的には細かいかけらができてしまうという(興味がある人は、ここからスパゲティが折れる瞬間の動画を見ることができる)。
オードリーとノイキルヒはこの研究により同年のイグノーベル賞を受賞した。
特別な装置で仮説を実証
そして2015年、スパゲティをきれいに2つにする方法はないかを探るために、MITの学生たちが立ち上がった。
ロナルド・ハイザー(現在はコーネル大学の大学院で学んでいる)とエドガー・グリデロによれば、折るときに全体をねじることでうまくいく確率が上がるという。ただし、かなり強くねじる必要があるようだ。
ハイザーは、この研究のために特別な装置をつくった。両側にはスパゲティを固定するための金具が付いていて、片方の金具で麺に回転を与える。
その一方で、もう片方では折るために全体を湾曲させていく。
5b49a1182099d-mengenal-mit-universitas-terbaik-di-dunia-2018_665_374ハイザーはMITの大学院生のヴィシャール・パティルと数百回にもおよぶ実験を繰り返し、麺の折れ方を記録した。
その結果、折れる前に270度以上ねじってあった場合、スパゲティを完璧に2つに切断できることが明らかになった。
ねじることで、オードリーとノイキルヒが発見した反動波を弱めることができるのだ。
湾曲した麺が真っすぐになるときにねじりも元に戻っていくが、これが波のような動きを沈める効果があるという。
ファインマンが生きていれば、この研究をさぞかし喜ぶことだろう。
スパゲティ問題の研究は、ただの興味本位を超えた成果を出している(もちろん、興味本位の研究が悪いと言っているわけではない)。
オードリーは、コロンビア大学のコンピューターサイエンティストであるエイタン・グリンスパンと協力して、アドビの「Illustrator 5」などで採用されたオブジェクトを曲げるブラシを開発したのだ。
MITの研究に携わった学生たちは、自分たちの論文は、スパゲティと同じような構造をした素材や壊れやすい物体において、亀裂がどのように生じて広がっていくかを理解するうえで役立つかもしれないと話している。
例えば、橋梁や人間の骨といったものだ。スパゲティの謎を解くことが、別の秘密の解明につながるかもしれない。
最後にひとつだけ付け加えておこう。ねじって折るテクニックは、スパゲティのように細長い円筒状のパスタでしか使えない(実験に使われたのはバリラの1.7mmと1.9mmだ)。
リングイネのような平たいロングパスタではうまくいかないだろう。
リングイネをゆでるときに2つに折ろうとする人はいないと思うが、念のため。


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