水曜日, 23 of 9月 of 2020

西武鉄道池袋ビル

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電車のダイアグラムをイメージしたデザイン

西武ホールディングス(HD)は4月9日、東京・池袋にオフィスビル「西武鉄道池袋ビル(仮称)」の上棟式を実施し、後藤高志社長が15階分あるオフィスフロアのうち最上層5フロアにグループ本社機能を移転させる方針を明らかにした。
同ビルは地上20階(地下2階)で延べ床面積は約4万9661平方メートル。
1~2階に飲食店などの商業テナントが入り、4~18階のオフィスフロアは1階当たり面積が地区最大の約2100平方メートル。
西武池袋線をまたぐ特殊な構造で、2階部分には直下に線路を望むデッキを設置する。
開業予定は、来年2019年春
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 これから数年 首都圏で最も激変するのは
  池袋周辺かもしれませんね  (^_^;)
 

 

西武鉄道池袋ビルのエントランスホールのイメージ
ビル内デッキのイメージ(池袋駅方面より南側を望む)

JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ副都心線・有楽町線・丸ノ内線、東武東上線、西武池袋線の電車が行き交う巨大ターミナル、池袋。
この駅の南側の西武池袋線の線路上を含むエリアに、巨大な鉄骨とクレーンが出現し始めた。
この構造物は、西武鉄道の旧本社ビル跡地に建設中の「西武鉄道池袋ビル(仮称)」だ。
建築主は西武鉄道、設計・監理は日建設計、施工は大林組・西武建設 JV。総事業費は約380億円。
2019年春の開業を目指し、躯体の鉄骨工事が進んでいる。
この建て替え計画は、もともとこの地にあった池袋旧本社ビルの敷地に加え、西武池袋線の線路上空、線路西側の同社所有地も活用し、地下2階・地上20階、延べ面積約5万m2のオフィスビルを建設するもの。
低層部分に商業スペースを置く。
その規模は、総貸室面積が池袋エリアでトップクラスになる。
オフィスフロアの基準階貸室面積は約2100m2(約640坪)と広いのも特徴だ。
1・2階に店舗フロアやエントランスホール、ビル内デッキ。3階に機械室、4~18階に事務所、19・20階部分に機械室など、地下1・2階に駐車場を構える。
新ビルには、西武グループの持株会社である西武ホールディングスが本社を移転するほか、傘下のプリンスホテルと西武プロパティーズも移転する。
もともとこの場所に本社を置いていた西武鉄道は、埼玉県所沢市にある現在の本社にそのまま残る。
また、豊島区が構想する池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)と、同計画2階のビル内デッキが接続し、池袋駅と南池袋エリア・雑司ケ谷鬼子母神堂方面の歩行者ネットワークを強化する。
豊島区構想の東西デッキと連結

豊島区構想の東西デッキは、写真中央付近でJR線・西武線をまたぎ、
写真右手前に建設中の西武鉄道池袋ビルと結ぶ予定

日本最大級の鉄道ターミナル、池袋。
JRの1日平均の乗車人員は55万6780人(2015年度)でJR東日本エリアでは新宿に次いで2位。
乗降人員ベースの東京メトロ、西武鉄道、東武鉄道の3社は、メトロが54万8839人(2015年度)、西武が48万4951人(2016年度)、東武が47万7834人(2015年度)。3社とも乗降人員1位に君臨する。
多くの人でにぎわう池袋駅と、専門学校や大学、寺社などが点在する南池袋エリアは、通称「びっくりガード」と呼ばれる区道で分断され、歩行者は明治通りなどを通って南北を行き来している。
西武鉄道池袋ビルが完成すると、同ビル内デッキと、線路を横断する東西デッキ(豊島区)によって、池袋駅周辺の東西南北のバリアフリー化が実現。
歩行者は2階フロアを通って駅と南池袋エリアを行き来できるようになる。

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西武鉄道池袋ビルと、豊島区構想の東西デッキの位置イメージ
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西武鉄道池袋ビルの断面イメージ図。
西武池袋線の直下に地下車路(地下1階部分)を設ける

また地下では、西武池袋線の西側に新設する出入口と、地下駐車場を、線路直下の地下車路で結ぶ工事も進む。
この地下道ルートができると、自動車や貨物車両が地下を、歩行者は2階デッキを行くことで、クルマと歩行者の動線分離が実現する。

西武線とJR線の間から西武鉄道池袋ビル建設現場を見る。
区道と西武線の間にビルを支えるV字の柱が建つ予定
西武池袋線を囲むようにV字の巨大鉄骨

西武線の上空に新たなビルを設置。
将来はこの黄色い電車の直上に20階建てビルが建つ予定

敷地面積約5530m2、延べ面積約4万9661m2、事務所・店舗・駐車場(地下)で構成された20階建て・高さ99.98mの西武鉄道池袋ビル。
現場を行くと、営業中の線路の上空や、東西道路の通行を妨げずに進める工事の難しさが見える。JR側で新たな設備工事も実施していた。
池袋駅の西武口を出て、学生や買い物客の流れに合わせて明治通り(都道305号線、環状5号)を南へ歩いた。
JR線・西武線の下を東西に走るびっくりガードと、明治通りが交わる南池袋一丁目交差点で線路側を向くと、西武鉄道池袋ビルの建設現場が見えてくる。

明治通りとびっくりガードが交わる南池袋一丁目交差点から
西武鉄道池袋ビル建設現場を見る
地表から中間免震層へとつながるV字の柱
写真奥が西武鉄道池袋ビル建設現場
右が西武池袋線の線路、手前の長方形の建物が西武鉄道の池袋変電所

西武池袋駅ホームは、このびっくりガード付近まで迫っている。
西武線独特の発車メロディーが聞えるホーム端から、西武鉄道池袋ビル建設現場の足元に見えたのは、V字の巨大な柱だ。3・4階の間にある中間免震層と地表を結ぶ柱で、この柱のリズムが4階以上から最上階まで斜めの格子をつくる鉄骨ブレースへと続く。
完成すると、西武池袋線やJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・成田エクスプレスなどの車内から、斜め格子が特徴的な“西武の中枢”が目に飛び込んでくるはずだ。
JR・西武の線路間に両社の変電所が並ぶ

写真右奥の重機が置かれたエリアが西武鉄道池袋ビル建設現場。
区道を挟んで東側(写真右側)に西武鉄道の池袋変電所
左手がJR東日本の目白・池袋間配電所

西武鉄道池袋ビル建設現場では、西武池袋線の線路上空に新ビルの東側の脚を建てる工事が見えた。
完成すると、西武池袋線の電車は、この新ビルのトンネルを抜けて池袋駅を発着するイメージに。
JR線と西武線の間を行く区道から、西武鉄道池袋ビル建設現場を見ると、この道と西武線の線路の間にあるわずかなスペースに重機を入れ、V字の柱などを建てていく工程が見えた。

南池袋一丁目交差点を背にして見た、西武鉄道池袋ビル建設現場

この西武鉄道池袋ビル建設現場のすぐ近くで、JR東日本も新たな変電所を建てている。
地上5階建ての目白・池袋間配電所(仮称)だ。建築主・設計者はJR東日本、施工者は東鉄工業。鉄骨製作は、小山工作所(栃木県小山市)。
JRの新たな変電所は12月末完成を目指して工事が進んでいる。

2017年12月末の完成を目指して工事が進む目白・池袋間配電所設置工事

この区道の東側が西武鉄道池袋ビル建設現場、西側が目白・池袋間配電所の工事現場。
このあたりは、JR線と西武線の線路間に、JRの目白・池袋間配電所、区道、西武鉄道の池袋変電所、そして西武鉄道池袋ビルの脚が並ぶという格好だ。
JRと西武の変電所が並ぶ線路脇の風景や、池袋駅と都電荒川線 雑司が谷電停方面を結ぶ人・クルマの流れが、西武鉄道池袋ビル、豊島区構想の東西デッキなどとともに大きく変わる。

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