土曜日, 28 of 11月 of 2020

奇跡の金魚 潜伏サバイバル7年

浄化槽で体長25センチまで成長した“脱走金魚”

三重県の水族館「志摩マリンランド」の浄化槽で4月、巨大金魚が見つかった。

もともとは肉食魚ピラルクのエサだったが、水槽の排水口から脱出。

地下の浄化槽に7年以上も潜伏していたとみられ、飼育員らも「奇跡」と驚いている。


《金魚の生態》
フ ナの変異種で観賞魚として世界中で親しまれている。原産地は中国。金魚の品種は体型・ヒレの形・色などで特徴づけられ、和金、琉金、出目金など100種類 以上ともいわれる。環境さえ良ければ20年以上も生きることができ、体長も30センチ程度まで成長するという。ピラルクの水槽に巨大な金魚…なぜ?水槽の地下にある浄化槽で巨大金魚を発見

三重県志摩市の水族館「志摩マリンランド」で今年4月、ピラルクを飼育している水槽の地下にある浄化槽を清掃していた飼育員が大きな魚の魚影を見つけ、網ですくい上げると、体長25センチ、体重360グラムの巨大な金魚が姿を見せた。

7年前までピラルクのエサ用だった金魚…必死に逃げた!?

里中知之館長によると「7年ほど前までピラルクのエサは小さな金魚だった」という。さらには「驚いて必死に逃げたのかもしれませんね」と苦笑い。ピラルクの水槽から浄化槽に流れ落ち、そのまま成長したとみられる。

《ピラルク》

アマゾン川流域に生息する世界最大の淡水魚で、「生きた化石」とも呼ばれる古代魚。大きいものは全長3メートルを超え、小魚を主食とする肉食魚としても知られる。

ピラルク(左下)のエサだった金魚が脱出したとみられる排水口(右上)

ピラルク(左下)のエサだった金魚が脱出したとみられる排水口(右上)

7年もどうやって生き延びたのか?

浄化槽での恵まれた食生活、ピラルクのエサの残りカスなど

金魚が逃げ込んだ浄化槽の底には、ピラルクの水槽から固形エサの残りカスなどが絶えず流れ落ちているという。飼育員の出口大輔さんは「残りカスといっても栄養バランスはばっちり。食生活は相当恵まれていたと思いますよ」と解説する。

身の危険も…浄化槽の清掃で流されなかったのは「奇跡」

浄化槽では月1回程度清掃作業が行われ、水を逆流させることでゴミを水中に散らし、濁った水を流してしまう。「身体の小さい金魚が一緒に流されてもおかしくありません。一度も流されなかったのは奇跡」と出口さんは目を丸くする。

清掃は水中に酸素を送り込む効果も…快適な生息環境が維持された

浄化槽の清掃作業で、定期的に水を逆流させることは水中に酸素を送り込む効果があり、金魚にとっては快適な生息環境が維持されたとみられる。

ピラルクの水槽から脱出した金魚が“潜伏”していた浄化槽

ピラルクの水槽から脱出した金魚が“潜伏”していた浄化槽

エサから「看板魚」に大出世

暗闇で7年以上も…赤い色素が抜けて“黄金色”に

金魚の体は黄色がかっており“黄金色”に輝いているようにも見える。専門家らによると、実に7年以上、真っ暗闇の浄化槽の中で育ったため光が不足し、もともとの赤い色素が抜けた可能性があるという。

真っ暗闇で成長したためか、赤い色素が抜け落ちた“脱走金魚”

真っ暗闇で成長したためか、赤い色素が抜け落ちた“脱走金魚”

水族館は「小さな金魚の大脱走」と展示、人気者になる

水族館では浄化槽で発見した金魚を「小さな金魚の大脱走」というキャッチフレーズで5月31日まで展示した。巨大金魚はフナに近い「和金」という種類で、その大きさが口コミで広がり、今では人気者になっている。

ホシエイ、寿カンパチを相次いで失い…新たな「看板魚」に

水族館では、飼育記録世界一だった「ホシエイ」が昨年5月に死に、3日後には背中に「寿」の文字が入った「寿カン パチ」が死んだ。今回の巨大金魚は大きな話題を呼びそうだが、里中館長は「エサ用の金魚を“看板魚”にするのは少し気が引けます。こっそりと展示を再開し たい」と自重気味に話した。

“脱走金魚”が泳ぐ水槽

“脱走金魚”が泳ぐ水槽

 浄化槽の方が居心地が良かった

などと思っているかも (^_^;)


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