土曜日, 26 of 9月 of 2020

ICL(眼内コンタクトレンズ)

32348657674658426コンタクトは面倒だし、メガネは似合わない。「レーシック」手術も考えるけど、ちょっと怖い――。
そんなふうに迷っている近視の人は多いと思います。
実は最近、レーシックに代わる新技術が注目されているのをご存知でしょうか。
それは「ICL(眼内コンタクトレンズ)」手術。一言で言うと、「コンタクトレンズを眼の中に移植する」そうなのです。
えっ! そんなことできるの? ド近眼の私としては、興味津々だけれど、やっぱり怖くもある……。
日本では2010年に厚労省から承認されたばかりですが、すでに70か国で行われていて、たとえば米軍が採用している方法もレーシックからICL手術に移りつつあるとか。
そこで、この新技術について北里大学病院眼科の清水公也教授に話を聞きに行ってみました。
清水先生は1997年からレーシック手術とICL手術を手がけ ている、視力矯正手術の先駆者ですが、レーシック手術は2008年にやめ、ICL手術のほうは現在も続けているそうです。
 
老眼でお悩みの皆さんに朗報かも (^_^;)
 

 

ICL(眼内コンタクトレンズ)手術の仕組みとは

ICL手術とは、点眼麻酔をしてから角膜を3ミリほど切って、そこから小さく折りたたんだレンズを眼内に挿入するというもの。目の中には、角膜と水晶体の間に「虹彩」というドーナツ状の薄い膜があって、その裏側にレンズを入れるのです。
そう聞くと、なんかすごく怖いんですけど!
「新しい技術は怖く感じるものですよ(笑)。手術は片目で10分か15分で済んで、入院も必要ありません。10分もたてば視力が矯正されてよく見えるようになります。ほとんど痛みもないですよ」
「角膜を切る」と聞くと大手術のようですが、白内障手術では普通に行われていること。年間130万件も行われている白内障手術より、むしろICL手術のほうがシンプルなんだそうです。
また、“眼にレンズを入れっぱなし”なんて、眼が拒否反応を起こしたりしないのか? と思いますが、今までそういう例はないとか。ICL(眼内コンタクトレンズ)のレンズはコラーゲンなど人体組織に近い素材でできているからです。
ではICL手術にはリスクはないんでしょうか?
「今までは、白内障になる割合が高い、というリスクがありました。それを解決すべく、私たち北里大学のチームが2007年に、真ん中に穴を開けたレンズを 開発したのです(2014年に厚労省承認)。私は7年前から新しいレンズのありとあらゆるデータを取っていますが、今のところ何も問題は出てきていません ね」
 

レーシックとICL手術、どっちがいい?

 
ということは、レーシックより、ICL手術のほうが優れている?
清水先生は日本で最初にレーシックを手がけた第一人者ですが、「2008年にレーシックはすべてやめた」と言います。
「レーシックはレーザーを使って角膜を削るので、何か問題が起こっても元に戻せません。それに対してICL手術は、何かあればレンズを取り出すことができます。この可逆性が、ICL手術の最大のメリットなんです」
たとえば、矯正の度数が強すぎて弱くしたいと思ってもレーザーで削ってしまった角膜はもとに戻すことが出来ませんが、ICL手術ならレンズを入れ替えれ ば問題ありません。
また、歳をとると誰でも白内障になりうるけれども、白内障の手術のときにICL(眼内コンタクトレンズ)ならレンズを外せばいいのが、 レーシックだと白内障用の眼内レンズの度数が合わせにくくなってしまうとか。
また、レーシックは強い近視を矯正できない、ドライアイや知覚過敏になりやすい、などの問題もあって、「ICL手術よりレーシックが向く、という人はいないと思いますよ」と清水先生。
ただし難点は費用がかかることです。ICL手術は両眼で約60万円(医療機関による)で、これはレーシックの約2倍。健康保険が適用されないので、全額自己負担です。あとはサイフとの相談になりそうですね……。
最後に、ICL手術をする場合、病院やクリニックをどう選べばいいのでしょうか。レーシックでは、感染症を引き起こしたクリニックなどが問題になりましたが。
「レーシックは、眼科医の資格がない美容外科医なども参入して、無秩序に広がりすぎてしまいました。その反省から、ICL手術は、行える医師の認定条件が厳しく決められているんです」
眼科医であること、日本眼科学会とスタージャパン(ICLレンズメーカーの日本法人)の講習を受けること、認定医の前で2例手術をすること、などをクリアして初めて「認定ライセンス」を取得できるそうです。
ICL認定クリニックや、ICL手術についての詳しい情報は、こちらのHPに載っています。(http://www.icl-info.com/)
レーシックができないほどド近眼の私にも、希望の光が差してきました。
 
 


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